2005年度上智大学シラバス

◆材料工学特論 - (前)
高井 健一
○講義概要
新しい材料の研究開発は、近未来の産業・経済を支える先端産業の一つとして、その発展に大きな期待がかけられている。その基礎となる、金属物理学(結晶学、転位論、相変態、材料組織)、材料熱力学、電気化学を中心に講義する。これらの基礎学問が、実際の新素材開発において、どのように反映されるか紹介する。また、新しい材料が実用化されるまでの研究開発フローを紹介する。
○評価方法
出席状況(10%)、レポート(30%)、小テスト等(60%)
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://www.me.sophia.ac.jp/~takai/
○授業計画
1材料熱力学と金属物理学とは?
2相変態(拡散変態、無拡散変態)
3相変態(形状記憶効果、超弾性効果)
4相変態(応力誘起変態)
5凝固と平衡状態図
6凝固と平衡状態図
7エンタルピー(標準生成エンタルピー、各種エンタルピーの計算)
8材料反応における熱力学第二法則とその周辺(エントロピーの計算)
9材料反応の進む方向(ギブス自由エネルギー)
10表面反応学(化学結合と物理結合、表面自由エネルギー、ぬれ性、毛細管現象)
11表面現象(Youngの式、Dupreの式、分子間力)
12金属電気化学(イオン化傾向、電気化学セル、電子のふるまい)
13腐食の電気化学(ファラデー電流と腐食、異種金属接触、Pourbaix電位―pH図)

  

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