2005年度上智大学シラバス

◆日本語教育特殊講義Ⅰ - (前)
小柳 かおる
○科目サブタイトル
言語運用の心理的メカニズムと日本語教育(1)
○講義概要
学習者が言語運用を行う際の心理的、認知的な言語処理のメカニズムや制約を理解する。特に、聞く、話す、書くの4技能別の学習者の言語運用における心理面や、メタ言語的な文法知識の役割、4技能を統合した言語運用能力とは何かを探る。その上で日本語教育で現在使用されている教材を分析し、教材のあり方を考える。また、そのような言語運用能力をテストでどう測れるかを考える。前期は特に言語理解の過程に焦点を当てる。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(40%)
グループ発表 40%
○参考書
岡崎眸&岡崎敏雄『日本語教育における学習の分析とデザイン:言語習得過程の視点から見た日本語教育』凡人社、2001年
ティム・マクナマラ著(伊東祐郎・三枝令子・島田めぐみ・野口裕之監訳)『言語テスティング概論』スリーエーネットワーク、2004年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
言語能力とは何か?
2音の知覚システム
3聴解の心理言語的プロセス
4聴解の心理言語的プロセス
5<グループ発表:発音教材の分析>
6教室における聴解活動
7読解の心理言語的プロセス
8<グループ発表:聴解教材の分析>
9読解の心理言語的プロセス
10教室における読解活動
11<グループ発表:読解教材の分析>
12言語テスティング:聴解力をどう測るか?
13言語テスティング:読解力をどう測るか?

  

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