2005年度上智大学シラバス

◆中世哲学発達史 - (後)
RIESENHUBERKLAUS
○科目サブタイトル
人間の自由の問題史的考察
○講義概要
本講義では自由概念の変遷を古代から教父時代・中世を経て近世哲学に至るまで解明する。人間の自由の能力と行為の理解において各時代の人間像が結実し、理論哲学と倫理学が交差し、理性・意志・愛・人格が共に働き、自然本能的必然性・善の追求・主体の自己規定が絡み合う。この概念史的探求を通して人間の自己理解の歴史的
展開を現代の問題意識に照らして示したい。各回、1人の思想家をとりあげながら自由現象の多面性、その哲学的根拠づけの試み、自由の意義と倫理性を議論する。対象となる思想家の原文を使う(和訳)。
○評価方法
出席状況(20%)、レポート(80%)
出席は最低 3分の2以上であること。
○テキスト
その都度プリントを配布する。
○参考書
クラウス・リーゼンフーバー『中世思想史』平凡社ライブラリー 2003年
クラウス・リーゼンフーバー『西洋古代・中世哲学史』平凡社ライブラリー 2000年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1問題提起;アリストテレス
2ストア学派
3プロティノス;オリゲネス
4アウグスティヌス
5カンタベリーのアンセルムス
6クレルヴォーのベルナルドゥス
7ボナヴェントゥラ
8トマス・アクィナス
91277年の断罪;ドゥンス・スコトゥス
10ウィリアム・オッカム
11エラスムス・ルター・カルウァン
12デカルト
13スピノザ;カント

  

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