2005年度上智大学シラバス

◆美学芸術学Ⅰ - (前)
樋笠勝士
○科目サブタイトル
リクールの『生きた隠喩』と『時間と物語』を読む1
○講義概要
リクール『生きた隠喩』の「ミーメーシス」の部分を中心に読みますが、適宜『時間と物語』第一部も参照します。「ミーメーシス(模倣)」は、プラトンやアリストテレスによって論じられてきた美学の古典的概念です。それをリクールは捉えなおし、「時間」や「物語」などの概念とともに、解釈学的な視点から新たな概念をつくりだしました。その新旧の概念の差異を分析することを通じて、「隠喩」について理解を深めていきたいと思います。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(30%)、レポート(40%)
フランス語ができない人は英訳を使うことになりますが、それでもフランス語原典を読み解くつもりで参加してください。
○テキスト
Paul Ricœur『La métaphore vive
Temps et Récit,Tome 1』 Éditions du Seuil,1975
Paul Ricoeur(tr.by R.Czerny,etc)『The Rule of Metaphor-The creation of meaning in language』 Routledge Classics,2003
Paul Ricoeur(tr.by K.Blamey & D.Pellauer)『Time and Narrative vol.1』 University of Chicago pr.1990
○必要な外国語
仏語または英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション、テキスト配布、「ミーメーシス」について
2以下、講読

  

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