2005年度上智大学シラバス

◆神学的人間論 - (前)
光延一郎
○科目サブタイトル
「恩恵」と「霊性」のかかわり。イグナチオ・ロヨラの『霊操』を焦点として。
○講義概要
神学的人間論のゼミナールとして、「恩恵」と「霊性」のかかわりについて考察したい。恩恵論の発展史を参照しながら、特にカトリック教会の霊性史に大きな影響を及ぼしたイグナチオ・ロヨラの『霊操』をとりあげる。実際に祈りを実習してイグナチオ的な祈りと生活になじむとともに、『霊操』が展望している神と人間、キリストの神秘について、文献の輪読を通して理論的にも研究する。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(45%)、レポート(35%)
文献についての発表、出席と貢献、および期末総括レポート。
○テキスト
イグナチオ・ロヨラ『霊操』 岩波文庫など
Harvey D. Egan『The Spiritual Exercises and the ignatian mystical horizon』 The Institute of Jesuit Sources, St. Louise Univ.
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテ-ション
2イーガン第1章:イグナチオ的な神秘地平とは?
3『霊操』への導入
4イーガン第2章:イグナチオ的な神秘地平の焦点としての「原因なしの慰め」
5『霊操』-「原理と基礎」
6イーガン第3章:『霊操』とイグナチオ的な神秘地平における「人間論的」契機
7『霊操』-第1週:罪について
8イーガン第4章:『霊操』とイグナチオ的な神秘地平における「キリスト論的」契機
9『霊操』-第1週:罪について「愛された罪人」
10イーガン第5章:『霊操』とイグナチオ的な神秘地平における「神秘論的」契機
11『霊操』-第2週:「キリストの国」の黙想
12イーガン第6章:イグナチオ的な神秘地平としての「三つの選定の時期」
13『霊操』-第2週:「二つの旗」の黙想
14まとめ

  

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