2006/02/23更新
○講義概要 |
化学反応を論ずるには,反応が到達する位置を決める平衡論とそこへ到達する速度を決める速度論を理解することが基本となるが,特に工学上重要な“どれだけの時間をかけて反応が進むのか?″の知見を得るには速度論の知識が必要となる.また,環境問題を論じる上でも速度論は必須のツールである.本講では,まず平衡論について簡単に触れた後,速度論をメインに学習する.反応速度の基礎,及び実用上重要な複合反応,連鎖反応等の多成分系の解析法を解説する.また,理論的な取扱い(単分子反応理論,遷移状態理論)についても簡単に紹介する.気相の反応速度論を中心に,時間があれば溶液反応についても述べる.応用力を身につけるため,演習を積極的に行う.
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○評価方法 |
出席状況(40%)、授業参画(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(50%) 出席及び期末試験で評価するが,割合は変更する可能性がある.
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○テキスト |
アトキンス著,千原秀昭他訳『物理化学(下)』東京化学同人
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○授業計画 |
1 | 化学平衡,平衡定数 |
2 | 気相平衡,演習 |
3 | 平衡に対する温度・圧力の効果 |
4 | 演習 |
5 | 反応速度の基礎 |
6 | 反応速度式,速度定数,演習 |
7 | 複雑な反応の取り扱い |
8 | 定常状態法,演習 |
9 | 反応機構の推定 |
10 | 速度定数の理論的扱いⅠ |
11 | 速度定数の理論的扱いⅡ |
12 | 連鎖反応,連鎖分岐反応 |
13 | 気相-液相反応の解析 |
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