2006/02/15更新
○講義概要 |
量子力学が教えてくれるのはエネルギー準位の値だけであり,絶対零度では全ての粒子は最低エネルギーの状態に落ち着く。しかし,温度が上がったときの振る舞いを知るには統計力学が必要である。本講義では前期で学習した統計力学の原理と量子力学を合体させた量子統計力学を学ぶ。量子効果によってフェルミ縮退やボースアインシュタイン凝縮など古典系では考えられなかった現象が起こることがわかる。相転移の初歩についても学ぶ。
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○評価方法 |
出席状況(7%)、リアクションペーパー(11%)、レポート(9%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(73%) 試験
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○参考書 |
川村光『『統計力学』』丸善 高橋康『『統計力学入門』』講談社サイエンティフィク
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○授業計画 |
1 | 分配関数とヘルムホルツの自由エネルギー |
2 | 大分配関数とグランドカノニカル集合 |
3 | 量子統計(フェルミオンとボソン)と数表示 |
4 | ギブス補正された古典粒子とボース粒子の違い |
5 | フェルミ縮退 |
6 | フェルミエネルギーと化学ポテンシャル |
7 | ゾンマーフェルトの近似と電子比熱 |
8 | パウリ磁化とキュリー磁化 |
9 | ボースアインシュタイン凝縮 |
10 | プランク分布とデバイモデル |
11 | 相互作用のある複数スピンの系 |
12 | 相転移と分子場近似 |
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By:上智大学 学事センター
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