2006/02/22更新
◆フラクチャー・メカニックス - (前)
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萩原 行人
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○講義概要 |
フラクチャー・メカニックスは破壊を力学的に扱う学問(破壊力学)で、破壊の駆動力と対抗力の関係で決まる。その抵抗値は材料に強く依存する。構造物の破壊事故は、社会的に大きな問題となる。破壊にはどんな種類があり、どのような条件で起こり、それを防止するにはどうすればいいかを力学的及び材料学的な観点から実例を交えながら講義する。破壊力学の基礎知識、その抵抗値、また、延性破壊、脆性破壊、疲労破壊とその防止設計の考え方を理解する。
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○評価方法 |
出席状況(10%)、リアクションペーパー(20%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
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○参考書 |
小林英男『破壊力学』共立出版,1993 星出敏彦『基礎強度学』内田老鶴圃,2003
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○授業計画 |
1 | 講義の目的と内容 |
2 | 破壊の概論 |
3 | 延性破壊 引張試験 |
4 | 脆性破壊(1) 延性脆性遷移 靱性の簡易評価法 |
5 | 脆性破壊(2) 切欠き材の破壊 |
6 | 疲労破壊 S-N線図 疲労強度、疲労寿命、疲労限 |
7 | 破壊のエネルギー論(1) エネルギー平衡 エネルギー解放率 |
8 | 破壊のエネルギー論(2) グリフィスの理論 安定破壊と不安定破壊評価 |
9 | き裂の力学(1) 応力拡大係数 主なき裂のK値 |
10 | き裂の力学 応力拡大係数とエネルギー論 き裂先端の塑性域寸法 |
11 | 破壊靱性と破壊強度評価 各種材料の破壊靱性値 破壊強度評価法 |
12 | 破壊靱性試験法 |
13 | 疲労き裂進展解析と寿命評価 パリス則 寿命評価法 |
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