2006年度上智大学シラバス

2005/12/24更新
◆ロシア史1 - (前)
長縄 光男
○講義概要
建国から18世紀末までのロシアの政治と経済と文化の歴史を講ずる。
○評価方法
出席状況(30%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(60%)
○参考書
講義の中で適宜指示する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1「ルーシ」という国:「平原」と「大河」と「森林」というロシアの歴史と文化の前提となる諸要素について概説する。
2「キエフ国家」の成立:「キエフ・ルーシ」と呼ばれていた時代のロシアの政治と経済と文化について概説する
3東方正教会の受容:「東方正教」とはいかなるキリスト教かという話から始め、ロシアが正教を受け入れるに至った経緯とその政治的・経済的・文化的意味について概説する。
4タタールの「くびき」下のロシア:モンゴルというアジアの帝国の支配下に置かれて時代のロシアの政治と経済と文化の状況と、この時代がロシアのその後の発展において持った意味について概説する。
5モスクワ公国の台頭とタタールからの独立:ロシア大平原の北部、森林地帯の奥に位置するモスクワが「ルーシ」の中心となってモンゴルを打倒するに至った経緯を概説する。
6モスクワ国家の成立:イワン3世(大帝)によって統一された「ルーシ」にどのような国家が成立することになったかについて概説する。
7イワン雷帝とその後:イワン4世(雷帝)によって作られたロシアという国の特質と彼の死後のロシアの混乱について概説する。
8ロマノフ王朝の成立と17世紀のロシア:ロマノフ王朝の成立の経緯とその後のロシアの政治と経済と文化の状況について概説する。
9ピョートル大帝の時代(1):ピョートルという人の生い立ちについて概説する
10ピョートル大帝の時代(2):ピョートルの改革について、政治と経済の動向に留意しつつ、概説する。
11ピョートル大帝の時代(3)ピョートルの改革について、その文化的意味について概説する
1218世紀のロシア:「女帝の時代」と呼ばれる18世紀の後半のロシア、とりわけエカテリナ2世統治下のロシアの政治と経済と文化の動向について概説する
13予備日

  

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