2006年度上智大学シラバス

2006/03/03更新
◆法律学特殊講義Ⅲ (法思想史) - (後)
奥田 純一郎
○講義概要
古代ギリシャに始まり比較的最近に至るまでの法思想の展開を、各時代を代表する哲学者・法学者たちに即して検討する。過去の遺物として表面的に学説をなぞるのではなく、「法とは何か」「その中核理念としての正義をどう捉えるか」「それらを必要とする人間とは何か」という問いと答えを、その当時の社会に照らして認識しつつ、現代につながる形で理解すべく試みたい。
○評価方法
レポート、後期学期末試験(定期試験期間中)(100%)
原則として試験のみで評価を行うが、任意提出のレポートがあれば試験での成績に加点する。ただしレポートのみで単位が与えられることはないので注意されたい。
○テキスト
田中・竹下・深田・亀本・平野『法思想史(第2版)』 有斐閣双書Sシリーズ
○参考書
三島淑臣『新版 法思想史』青林書院
ホセ・ヨンパルト『法哲学案内』成文堂
千葉正士『要説 世界の法思想』日本評論社
○必要な外国語
なし
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
なし
○授業計画
1はじめに――法思想史とは?
2ギリシャの法思想(1)
3ギリシャの法思想(2)
4自然法論(1)…ローマから中世キリスト教へ
5自然法論(2)…自然権と社会契約説
6功利主義
7ドイツ観念論
8分析法学と歴史法学
9概念法学から法実証主義へ
10プラグマティズム
11法実証主義 vs 自然法論
12正義論の復権
13現代の法理論

  

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