2006/02/15更新
○講義概要 |
現代社会には規制が網の目のように張り巡らされています。日本政府はそれら規制を緩和しようとしていますが、その進展は緩慢だと批判されています。なぜ規制緩和は難しいのでしょうか?そもそも、どのような規制がなぜ望ましいのでしょうか?逆に規制を撤廃すべきとする根拠は何でしょうか? 規制が作られたり撤廃されたりするのは、すべて政治の産物ですが、では一体、どのような政治メカニズムが作用しているのでしょうか?本講義では以上の問いについて考察することを目的としています。
規制はすなわち国家であることから、規制と政治を考えることは国家の役割を考えることになります。近年、国家の役割を縮小させ、可能な限り市場原理に基づいた社会制度を構築すべきだという主張が盛んにでています。あるべき国家の役割を問うことは、政治哲学の基本です。講義では政治哲学を正面からは論じませんが、古典を読み合わせることにより、私たちの社会のあり方について受講生が自分なりの考え方を確立できることを目指します。
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○評価方法 |
出席状況(10%)、リアクションペーパー(20%)、レポート(40%)、中間試験(30%)
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○授業計画 |
1 | はじめに:政治とは何か HPよりシラバスをダウンロードしてください。 |
2 | 国家はなぜ必要か |
3 | 規制の政治メカニズム |
4 | 市場と自由 |
5 | 民営化という発想 |
6 | 不平等と再分配 |
7 | 企業倫理と規制 |
8 | 経済規制の国際比較 |
9 | 福祉国家の国際比較 |
10 | 規制緩和の政治過程:日本の場合 |
11 | グローバリゼーションと規制 |
12 | 環境規制とグローバル・ガバナンス |
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By:上智大学 学事センター
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