2006年度上智大学シラバス

2006/02/28更新
◆国際環境法 - (前)
村瀬 信也
○科目サブタイトル
国際環境法
○講義概要
国際環境法は新しい学問分野で方法論的にも未開拓の問題が多いが、それだけにチャレンジングな領域である。国際環境法は国際法の一部門なので、国際法に関する基礎的な知識が不可欠である。本講義では、国際環境法の対象と方法、歴史的展開、国際環境法の法源、国際環境立法、国際レジーム形成とその維持、国際環境法と国内法の関係、国際環境法と国家責任法、履行確保、紛争処理などの基礎理論を検討したのち、越境汚染防止、廃棄物越境移動規制、多国籍企業の規制、貿易と環境、海洋環境保護、生物多様性の保護、気候変動(地球温暖化)、南極や宇宙の環境問題をも考察の対象としたい。条約集・判例集は必携。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(20%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(60%)
○テキスト
村瀬信也『国際立法』 東信堂 2002年
大沼保昭/編集代表『国際条約集 2006年版』 有斐閣 2006年
山本草二,古川照美,松井芳郎/編『国際法判例百選』 有斐閣 2002年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1序に代えて-地球温暖化問題と国際法
2国際環境法の対象と方法、国際環境法の歴史
3国際環境法の法源、国際環境立法
4国際環境法と国内法
5海洋環境の保護と国家管轄権の配分
6国際環境法における責任原則
7多国籍企業の活動と国家の管理責任
8地球環境保護と予防原則
9国際環境レジームにおける義務の履行
10環境と貿易
11開発と環境
12国際環境紛争手続
13武力紛争と環境保護
14結び-総括と展望

  

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