2006年度上智大学シラバス

2006/02/25更新
◆地方自治法 - (後)
小幡 純子
○講義概要
20世紀末の地方分権改革によって、わが国における地方行政の役割は大きく増大した。最近では、市町村合併が進むとともに、道州制の議論も活発化している。講義では、都道府県・市町村という地方自治体の行政活動を律する法律である「地方自治法」を中心としながら、地方行政と市民生活との法的かかわりをみていくこととしたい。我々に最も身近な行政の仕組みに関心を持つことは重要で、特に公務員志望者には必須である。
○評価方法
後期学期末試験(定期試験期間中)(100%)
○テキスト
開講時に指示
○参考書
磯部力・小幡純子・斎藤誠編『地方自治判例百選(第三版)』有斐閣(別冊ジュリスト) 2003年
小早川光郎・小幡純子編『あたらしい地方自治・地方分権』有斐閣(ジュリスト増刊)  2000年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1地方分権とは何か―20世紀末の地方分権改革の意味
2地方自治の本旨―住民自治と団体自治、自己決定権
3地方公共団体の種類・区域―都道府県・市町村、市町村合併
4地方公共団体の仕事―機関委任事務改革
5国と地方公共団体との関係―国の役割、中央省庁のスリム化
6住民と議会と首長(知事・市町村長)―住民投票の可能性
7自主立法権(1)―条例制定権、法律と条例の関係
8自主立法権(2)―条例制定権、法律と条例の関係
9自主財政権―課税権(都の銀行税)、地方交付税・国の補助金
10環境保護と地方自治―公害防止条例~環境アセスメント条例
11情報公開と地方自治―情報公開条例の先行
12住民監視制度と住民訴訟(1)
13住民監視制度と住民訴訟(2)

  

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