2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆ドイツ法 - (前)
松本 尚子
○講義概要
ドイツ法の全体像把握を目指す。前半はドイツ法文化を比較法史の観点から分析し,後半は現代ドイツ法を各法分野別に概観する。世界史(主にヨーロッパ史)とドイツ語の知識があることが望ましいが,必須条件ではない。前後してまたは並行しての、フランス法や英米法の受講を強く勧める。
○評価方法
レポート(30%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
簡易レポートと前期学期末の試験による。
○テキスト
村上淳一=守矢健一・H.P.マルチュケ『ドイツ法入門 改訂第6版』 (外国法入門双書)有斐閣、2005年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1I.日本法とドイツ法-
1. 導入部:外国法継受とドイツ
22. 明治時代の西洋法継受
33. 明治憲法とプロイセン憲法
44. 民法典編纂とドイツ民法典(BGB)
5II.ヨーロッパとドイツ法 
1. ローマ法継受
62. 大陸法とコモン・ロー
73. フランス近代法典の影響
84. 歴史学派から現代法まで
95. ドイツ再統一の影響
106. EU-国家主権と国際関係
11III.司法の現場 
1. ビデオ『日独裁判官物語』
122. 法曹・裁判機構・訴訟実務
133. 行政訴訟系裁判所の組織と手続
14IV.現代ドイツ法の諸傾向
憲法(1)――違憲審査権と憲法改正
15憲法(2)――連邦憲法裁判所判例
16行政法(1)――外国人法
17行政法(2)――環境法
18刑法――行刑改革とその周辺
19社会法(1)――社会保障法
20社会法(2)――労働法
21民法(1)――物権(土地法)
22民法(2)――家族法
23商法――会社法
24経済法――市場経済とその規制
25EU法(1)――EU法領域の拡大
26EU法(2)――欧州裁判所の役割

  

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