2006年度上智大学シラバス

2006/03/04更新
◆社会心理学Ⅰ - (前)
大庭 絵里
○講義概要
 本講義は、社会学の分野からアプローチする社会心理学であり、「心理学」ではない。
 本講義では、社会的相互行為、社会的リアリティの構築、秩序などを主な関心事としており、前期は、まず、象徴的相互作用論の視点を中心に解説し、その視点からの自我(self)や相互行為について考察する。さらに、その他のconstructionist視点からの自我についても考察する。
 社会学における「実証主義」とは、異なる視点であるため、比較検討しながら理解することが必要となる。難解な概念や術語があり、かなりハードな勉強となることに留意されたい。
 2年生以上の履修が望ましい。
○評価方法
レポート(40%)、前期学期末試験(授業期間中)(60%)
○テキスト
John P.Hewitt "Self and Society: A Symbolic Interactionist Social Psychology" Allyn and Bacon, 2003
井上俊、船津衛(編)『自己と他者の社会学』 2005年
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講
可 (2年生以上であることが望ましい。)
○授業計画
1イントロダクション
2シンボリック相互作用論の基本的な考え方と概念(社会的客体、シンボル、言語など)
3自我(Self) (1)
4自我(self) (2)
5アイデンティティ
6ゴフマンの視点
7行為の組み立て
8自我と言説分析
9リアリティの構築と秩序
10集合行動
11社会心理学とシンボリック相互作用論
12REVIEW (総括)
13試験

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター