2006年度上智大学シラバス

2005/12/30更新
◆心理学特殊講義Ⅴ(社会的自己) - (前)
沼崎 誠
○科目サブタイトル
社会的自己に関する実験社会心理学的研究
○講義概要
 情報処理的アプローチを取り実験社会心理学の手法を用いた自己研究を講義形式で紹介する.特に自己の社会的側面を中心に解説する.自己の社会的側面とは,1)自己に関する知識において他者との関係や社会的カテゴリーが重要であること,2)自己に関する知識の利用の際に他者などの社会的文脈が重要であること,を意味する.本講義の目標は,①最近の社会心理学研究からの「社会的自己」に関する知見を獲得すること,②実験社会心理学の研究方法についての理解を深めること,にある.
○評価方法
出席状況(10%)、レポート(90%)
○テキスト
 テキストは使用せず,講義ノートを配布する.私のWebサイトにpdfファイルでアップするので,自分でダウンロードすること.
○参考書
授業時間中に適宜紹介する.
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://psywww.human.metro-u.ac.jp/personal/numazaki/makoto/
○授業計画
1ガイダンス
2本講義を理解するための基礎知識1
 実験社会心理学の実証研究を理解するための基礎知識の解説
3本講義を理解するための基礎知識2
4自己の多面性と複雑性
 自己の表象が複雑であることの導入的解説
5自己の表象と現象的自己1
 自己の表象がどのように蓄えられているかについてのモデルの紹介と現象的自己の概念的説明
6自己の表象と現象的自己2
7関係的自己1
 関係的自己の表象とその表象がいかに現象的自己となるかについての実証研究の紹介
8関係的自己2
9関係的自己3
10関係的自己4
11自己ステレオタイプ化
 集団の表象がいかに自己の表象に取り込まれるかについての実証研究の紹介
12自己呈示の内在化1
 他者に対する積極的働きかけである自己呈示がいかに現象的自己に取り込まれるか,また,関係的自己との関係についての実証研究の紹介
13自己呈示の内在化2

  

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