2006/01/24更新
◆教育学特殊講義Ⅱ-アメリカのバイリンガル教育- - (後)
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末藤 美津子
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○講義概要 |
アメリカでは1960年代の公民権運動以後、マイノリティの権利を保障するためのさまざまな政策が実施されていくこととなります。例えば、英語以外の言語を母語とする子どもたちの言語権と教育権を保障するため、1968年にはバイリンガル教育法が制定されます。しかしながら、このバイリンガル教育法をめぐっては、バイリンガル教育を支持する立場の人々と、それに反対し英語のみの教育を主張する人々の間で、アメリカ国内を二分するほどの激しい議論を呼ぶこととなります。本講義では、多民族・多文化・多言語社会アメリカにおける、バイリンガル教育の歴史・現状・課題について学んでいきます。講義の終わりには、日本の状況も考えてみたいと思っています。
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○評価方法 |
受講者の人数により、授業の進め方を決めます。人数が少なければテキストの輪読形式で、人数が多ければ講義形式で行います。前者の場合は、出席状況と授業参画とレポートで、後者の場合は、出席状況と授業参画と学期末試験で、総合的に評価します。
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○テキスト |
末藤美津子『アメリカのバイリンガル教育ー新しい社会の構築をめざしてー』 東信堂・2002年
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○参考書 |
油井大三郎・遠藤泰生編『多文化主義のアメリカー揺らぐナショナル・アイデンティティー』東京大学出版会・1999年 ジェイムズ・クローフォード/本名信行訳『移民社会アメリカの言語事情ー英語第一主義と二言語主義の戦いー』ジャパン タイムズ・1994年 山本雅代編著『日本のバイリンガル教育』明石書店・2000年
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○授業計画 |
1 | 受講者の人数が少なければテキストの輪読形式で、人数が多ければ講義形式で授業を進めますので、初回の授業で指示します。 |
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