2006年度上智大学シラバス

2006/02/01更新
◆福祉臨床特殊講義Ⅳ(スクールソーシャルワーク) - (後)
澁谷 昌史
○講義概要
基本的にはテキストを用いて、以下の目標を達成するように講義を進める;
①学校問題といわれるものについて、社会科学的センスをもって理解する
(=スクールソーシャルワークの対象理解に関する価値的態度と知識を獲得する)、②生態学的援助モデルについて理解する(=スクールソーシャルワークの援助の組み立て方に関する基礎的知識を獲得する)、③援助の結果よりもプロセスに焦点をあてて、スクールソーシャルワーカーに求められるスキルを理解する(=パートナーシップを成立させるための援助プロセス関する知識を獲得する)。
○評価方法
リアクションペーパー(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
※初回参加人数が20名に満たなければグループ討議等の演習を多く実施し、出席状況と授業参画、リアクションペーパーで評価を行う。初回に演習方式でいくか、講義方式でいくかを決定・告知するので、履修を迷う場合はぜひ初回参加をして欲しい。
○テキスト
テキストを使用するが(演習方式を採用する場合であっても)、講義時間内での読み合わせは基本的に行わない。事前にテキストを読んでおくことを前提として講義を進める。
日本スクールソーシャルワーク協会編 山下英三郎著『スクールソーシャルワーク―学校における新たな子ども支援システム―』 2003年
○参考書
下記文献のほか、随時紹介する。
日本スクールソーシャルワーカー協会編『スクールソーシャルワークの展開』2005年
ポーラ アレン・ミアーズ・ロバート O.ワシントン・ベティ L.ウェルシュ編著『学校におけるソーシャルワークサービス』2001年
全米ソーシャルワーカー協会編『スクールソーシャルワークとは何か』1998年
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1INTRODUCTION――スクールソーシャルワーク(SSW)とは何か
2学校社会の基本的性格とSSW 1――共同体としての学校
3学校社会の基本的性格とSSW 2――共同体において必要な機能
4学校社会の基本的性格とSSW 3――学校社会における社会化について
5学校教育相談体制1――生徒指導体制概論及びスクールカウンセラーについて
6学校教育相談体制2――特別支援教育及び次年度予算案に見る施策動向について
7SSWの援助原理――エコロジカルな視点とパートナーシップ
8事例検討 1――開始期
9事例検討 2――展開期
10学校組織を変える実践
11学校と地域をつなぐ実践
12SSWに根ざしたNPO活動の動向について
13CONCLUSION――スクールソーシャルワークに対するニーズについて

  

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