2006/02/15更新
○講義概要 |
日本において精神障害者も障害者であると公的に認知されたのは、1993年の障害者基本法においてであった。本講義では、日本における精神障害者福祉の発展の過程を、地域で精神障害者のごくあたりまえの生活の実現をめざして実践に取り組んだ一民間団体の歴史に重ねて、詳しく説明する。そして、精神障害者への福祉的援助が生活支援論としてまとめられ、実践から援助理論が構築されてきた意義を検討する。最後に、障害者自立支援法により、精神障害者福祉がどのように変化するか、また、変革していくことができるかを、検討する。
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○評価方法 |
出席状況(20%)、リアクションペーパー(20%)、レポート(60%)
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○テキスト |
藤井達也『精神障害者生活支援研究』 学文社/2004年
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○参考書 |
日本精神保健福祉士協会『障害者自立支援法』へるす出版/2006年 蜂矢英彦『心の病と社会復帰』岩波新書/1993年 香野英勇『マイベストフレンド』やどかり出版/2003年
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○他学部・他学科生の受講 |
可 (精神障害者福祉についての事前学習をして受講して下さい。)
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○授業計画 |
1 | 精神障害者福祉への招待 |
2 | 精神障害者福祉の歴史1 |
3 | 精神障害者福祉の歴史2 |
4 | 精神疾患と精神障害 |
5 | 一民間団体の活動史 |
6 | 精神障害者の福祉的援助から生活支援論へ |
7 | 精神障害者のリカヴァリ過程とソーシャル・サポート |
8 | 精神障害者のソーシャル・サポート・ネットワーク |
9 | 生活支援の要としてのパートナーシップ形成 |
10 | 精神障害者にとっての精神障害とリカヴァリ |
11 | 仲間の力と家族の力 |
12 | 障害者自立支援法と精神障害者福祉 |
13 | 精神障害者福祉の諸課題 |
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By:上智大学 学事センター
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