2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆国語科教育法Ⅲ - (前)
佐野 摩美
○講義概要
「国語」は、思考の基盤であり、意志疎通にも欠かせない。そして、その根本は、理解(聞く・読む)と表現(話す・書く)とにある。この授業では、中学三年間を通して、「国語」の理解力・表現力の基礎を確実に体得する方法を模索してゆきたい。今年度から改訂された中学校国語教科書を用いて、実際に授業案を作成し、模擬授業を実践することで、「国語の授業」のあり方を検討することも課題である。学問は、楽しくて苦しいものだ。「楽しい」域に達するには、かなりの時間がかかる。だから、学問の入り口になる中学の授業は、生徒が、学ぶ喜びを味わえるかどうかの鍵を握っていることになり、教授者の責任は重い。この授業が、互いの「伝え合う力」を伸長させる機会になることを願っている。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(30%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(30%)
「授業参画」には、模擬授業への取り組みを含む。
「レポート」は、「私の体験したベスト授業」の口頭発表に基づく報告レポート、及び、最終レポートとして「発掘教材による授業案作成」。
○テキスト
文部科学省『中学校学習指導要領(平成10年12月) 解説ー国語編ー』 東京書籍・平成16年
宮地裕・渡辺実他『国語 3(文部科学省検定済教科書  38光村  国語910)』 光村図書出版株式会社・平成18年
○参考書
授業に於いて、必要に応じて指示する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1講義概要(授業計画・国語教育史・「国語」に就いて等)
2中学校学習指導要領ー国語ーと中学校の国語教育
3理解と表現(1) 「話すこと」・「聞くこと」
4理解と表現(2) 「読むこと」
5理解と表現(3) 「書くこと」
6言語事項(文法・辞書を含む)
7教材と学習指導案作成
8模擬授業(1) 説明的文章1
9模擬授業(2) 説明的文章2
10模擬授業(3) 文学的文章ー散文ー
11模擬授業(4) 文学的文章ー韻文ー
12模擬授業(5) 古典
13総括(教育実習の心構え・補説)

  

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