2006年度上智大学シラバス

2006/02/27更新
◆神話と文学 - (後)
コーディネータ 小泉 進
○講義概要
神話を物語ることは、自然に対抗して人間が理性を働かせ、生き延びるために、混沌の中に秩序を打ち立てようとする行為である。したがって神話の中には、人間と世界のかかわり方の原型が含まれており、人々の想像力を刺激してやまない。本講座はヨーロッパの文化・思想・文学にとって、根源的な原動力となったギリシア神話について、その始まりから20世紀にいたる受容の展開を幅広く考察する。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(5%)、リアクションペーパー(5%)、レポート(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(30%)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1神話と文学                                      小泉 進(ドイツ文学科)
2ギリシア神話                                     Heinz Hamm(ドイツ文学科)
3オヴィディウス『変身物語』                             Heinz Hamm(ドイツ文学科)
4ギリシア悲劇                                     荻野 弘之(哲学科)
5ギリシア悲劇論(アリストテレス)                          荻野 弘之(哲学科)
6古英語における植物と成長                             土屋 典生(英文学科)
7イビゲネイア伝説と悲劇-ギリシア悲劇とラシーヌ作『イフィジェニー』     小倉 博孝(フランス文学科)
8イビゲネイア伝説と悲劇-ギリシア悲劇とラシーヌ作『イフィジェニー』     小倉 博孝(フランス文学科)
9「新しい神話」と自然学                                佐藤 朋之(ドイツ文学科)
10クライストにおける神話と言語                            小泉 進(ドイツ文学科)
11ニーチェのアリアドネ神話                              高橋 明彦(ドイツ文学科)
12ロマン主義と現代神話-バルザックにおける<芸術家貴族階級>       澤田 肇(フランス文学科)
13シュルレアリスムと「集団的神話」                          永井 敦子(フランス文学科)

  

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