2006/08/30更新
○講義概要 |
変更!学部学生の必要性を考えて全面的に内容を変更します。 キリスト論等の教義学を教えるにあたって人名(オリゲネス、アウグスティヌス、トマス、ルターなど)、出来事(公会議、ルネッサンス、宗教改革など)、基本概念(三位一体、秘跡、聖体、ペラギアニズム、スコラ学など)などの前提とされる基礎知識が学習者に足りないことが多い。マクグラス『キリスト教神学入門』(第一部キリスト教神学思想史―時代・問題・人物)はこうした前提について多角的に懇切丁寧に説明している。本講では、この著作の講読を通してよりよく教義学各論を学ぶ準備をしたい。広く1~3年次生の受講が適当かと思われる。講義はゼミ形式で、各自が発表を分担、教員が該当箇所を説明、質疑などで全員参加の形を取る。
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○評価方法 |
出席状況(30%)、授業参画(70%) 単位取得には、講義数の少なくとも三分の二以上の出席を前提とする。評価については発表を主として参考にするが、学期の終わりに簡単な感想文を要求することがある。
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○テキスト |
下記テキストのp.21~191を講読する。ただしこの書物は、大部で高価なため、購入する必要はない。該当箇所をコピーして用いるようにする。 A・E・マクグラス『『キリスト教神学入門』』 教文館
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○授業計画 |
1 | 1 テーマへの導入。発表割当を行う |
2 | 2 教父たちとその思想の系譜:p.23-36 |
3 | 3 聖書正典・伝承・信条:p.36-46 |
4 | 4 古代の主な教義論争:p.47-55 |
5 | 5スコラ学と人文主義:p.58-75 |
6 | 6 アンセルムス、トマス、エラスムスを中心に:p.75-92 |
7 | 7 宗教改革者たちとその主張:p.95-109 |
8 | 8 宗教改革諸文書とその後の展開:p.110-126 |
9 | 9 啓蒙主義の挑戦と問題提起:p.126-140 |
10 | 10 ロマン主義、マルクス主義、自由主義神学:p.141-154 |
11 | 11 近現代のカトリック神学とポストモダニズム:p.154-166 |
12 | 12解放の神学と現代教会の諸動向:p.166-182 |
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By:上智大学 学事センター
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