2006年度上智大学シラバス

2006/01/29更新
◆英語学概説 - (通)
池田 真
○科目サブタイトル
英語教師に必要な英語の歴史、発音、語彙、文法に関する基礎知識
○講義概要
専門職としての英語教師に必要な3要件は、英語運用力、言語習得と教育に関する理論と技術、そして英語の言語学的知識である。本講義では、3番目の言語学的知識のうち、英語史と音声学を扱う。これにより、英語という言語の本質が理解され、それを応用すれば、教材研究や実際の授業がより密度の濃いものとなる。土家典生教授の「英文法概説」と併せ、英語の教員免許を取得する学生は必ず履修して欲しい。なお、扱う分野が多岐にわたるため、教室外でのかなりの学習が要求される。そのつもりで受講すること。
○評価方法
出席状況(30%)、授業参画(10%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(30%)
○テキスト
渡部昇一『英語の歴史』 大修館書店
松坂ヒロシ『英語音声学入門』 研究社
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
2音声学1 (母音の分類)
英語史1 (英語のルーツ1=印欧語と比較言語学)
3音声学2 (前舌母音)
英語史2 (英語のルーツ2=音韻変化と印欧語の故郷)
4音声学3 (後舌母音)
英語史3 (英語のルーツ3=ブリテン島の支配民族とその影響)
5音声学4 (中舌母音)
英語史4 (古英語の時代1=時代区分と読み方)
6音声学5 (二、三重母音)
英語史5 (古英語の時代2=語形論)
7音声学6 (子音の分類)
英語史6 (古英語の時代3=統語論)
8音声学7 (破裂音)
英語史7 (古英語の時代4=語彙)
9音声学8 (摩擦音1)
英語史8 (古英語の時代5=ヴァイキングの影響)
10音声学9 (摩擦音2)
英語史9 (中英語の時代1=ノルマン征服と文法)
11音声学10 (破擦音1)
英語史10 (中英語の時代2=語彙その1)
12音声学11 (破擦音2)
英語史11 (中英語の時代3=語彙その2)
13音声学12 (鼻音)
英語史12 (中英語の時代4=方言と実例)
14音声学13 (側音)
英語史13 (近代英語の時代1=標準英語と発音の変化)
15音声学14 (移行音)
英語史14 (近代英語の時代2=ルネサンス・宗教改革・語彙)
16音声学15 (声帯の使われ方)
英語史15 (近代英語の時代3=綴り)
17音声学16 (同化)
英語史16 (近代英語の時代4=辞書と文法)
18音声学17 (さまざまの音変化)
英語と米語1 (発音)
19音声学18(音素と異音)
英語と米語2 (綴り)
20音声学19(強勢とリズム)
英語と米語3 (語彙)
21音声学20(抑揚)
英語と米語4 (文法)

  

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