2006/03/04更新
○講義概要 |
本講義では、前半で、アメリカの国際関係論における主要理論(ネオ)リアリズム、(ネオ)リベラリズム、コンストラクティビズムを解説し、後半で、過去200年にわたって展開されてきた大国間の国際関係史を概観する。理論の解説では、それぞれの理論の特徴のみならず、三つの理論が存在していることの意義も理解できるようにしたい。歴史の概観では、前半で解説する理論枠組みに依拠しつつ、大国間の主要な戦争や対立の原因、国際協調や秩序形成のあり方を具体的事例に則して分析していく。これらを通じて、国際関係を分析的かつ複眼的に把握する能力の習得を目指したい。
初めて国際関係論を学ぶ場合は、序説国際関係論I(前)を予め受講しておくことをお勧めする。
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○評価方法 |
出席状況(20%)、後期学期末試験(授業期間中)(80%)
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○参考書 |
信夫隆司『国際政治理論の系譜―ウォルツ、コヘイン、ウェントを中心として―』信山社・2004年 ジョセフ・S・ナイ・ジュニア『国際紛争―理論と現実[第五版]』有斐閣・2005年、等。
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○授業計画 |
1 | 序論 国際関係論概観 |
2 | 国際関係論における三つの理論I-(ネオ)リアリズム |
3 | 国際関係論における三つの理論II-(ネオ)リベラリズム |
4 | 国際関係論における三つの理論III-コンストラクティビズム |
5 | ウィーン体制による19世紀ヨーロッパ国際秩序 |
6 | 独立~20世紀初頭におけるアメリカの対外政策と西半球国際秩序 |
7 | 第一次世界大戦と戦後秩序 |
8 | 第二次世界大戦と戦後秩序 |
9 | 冷戦の開始とその展開 |
10 | 冷戦の展開とその末期 |
11 | 冷戦後世界の国際秩序 |
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