2006/03/06更新
○科目サブタイトル |
マクロ経済学と資産価格・為替レートの決まり方の基礎
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○講義概要 |
経済学を専門としない人々のために,将来幅広く役立つと思われるマクロ経済学のうち,とくに実用的な部分を選んで学ぶ。どのような仕事でも,また家計の資産運用でも,金利や為替レートの動き方,株式などの資産価格の決まり方に対する知識は有益だろう。それらに重点をおきながら,一国の景気変動と経済成長,政府と中央銀行の金融・財政政策の効果について考える。
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○評価方法 |
前期学期末試験(定期試験期間中)(100%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(100%) 前期と後期は同一科目で,講義も同一の内容を予定している。重ねて受講しても,いずれかの単位しか認定されない。評価については,前期は前期学期末試験だけで,後期は後期学期末試験だけ判断される。
経済学は,基本的なモデルが概ね連立方程式やグラフで表されるという点で,他の社会科学にあまりない特徴をもっている。教科書や講義が理解できるためには,高校で必修となっている数学Iが最低限の前提となる。具体的には,1次関数をグラフに描けることやその移動について理解していること,連立1次方程式が解けることとその図示ができることが最低限度の予備知識である。
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○テキスト |
前期の受講者の理解の程度や要望に応じて,後期の講義計画と教科書を変更する可能性がある。そのため,後期の受講者は,後期開講前の9月下旬頃のシラバス改訂を確認してから,教科書の購入をされたい。 井堀利宏『入門マクロ経済学,第2版』 新世社,2003
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○他学部・他学科生の受講 |
否 (全学共通科目として受講できる学生以外の履修登録はできない。 たとえば,経済学部生は履修登録ができない。)
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○授業計画 |
1 | 一国の経済規模をどう測定するか-GDPの概念 |
2 | GDPの決まり方1-乗数モデル(Keynesian Cross) |
3 | GDPの決まり方2-IS-LMモデル |
4 | 財政政策の効果 |
5 | 貨幣供給のメカニズムと金融政策の手段 |
6 | 金融政策の効果 |
7 | 国際経済での金融・財政政策と為替レートへの影響 |
8 | 為替レートの決まり方(金利裁定,アセット・アプローチ,購買力平価) |
9 | 経済成長モデル-経済成長の源泉となる資本蓄積と技術進歩 |
10 | 経済成長率の収束定理と持続的成長の条件 |
11 | 株式・不動産などの資産価格の決まり方と効率的市場仮説 |
12 | 資産価格における合理的バブルの存在とその条件 |
13 | 資産に関するリスクとリターンの関係と最適な資産運用 |
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