2006年度上智大学シラバス

2006/02/06更新
◆夏目漱石の思想Ⅰ - (前)
宗 正孝
○講義概要
夏目漱石の幼年期・青少年期の家庭や周囲の環境がどのように漱石のその後の人生・文学に影響するようになったか。
 主な内容は、彼の幼年、少青年期の課題/ロンドン留学の体験とその影響
/作家以前の彼の人格形成/初期作品の解説などである。
○評価方法
出席状況(30%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(60%)
授業への出席と学期末に1回書いてもらう漱石の思想についてのレポートによって成績評価する。
○テキスト
授業参考資料集を購入してもらう。定価:500円前後(登録人数によって異なる)
○参考書
夏目漱石の作品 特に『坊っちゃん』『夢十夜』
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1夏目漱石の人と時代;明治の知識人としての漱石
2漱石の生い立ち・家庭環境
3幼児期とその影響
4少青年時代・正岡子規との関係
5漱石と江戸文化
6漢文学と英文学・イギリス留学の影響
7自己本位と「私の個人主義」・『文学論』の試み
8漱石の人間関係・特にその女性関係
9『坊っちゃん』と松山移住の前後・Ⅰ
10『坊っちゃん』・Ⅱ
11『夢十夜』の世界・Ⅰ
12『夢十夜』の世界・Ⅱ

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター