2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆哲学入門Ⅱ - (後)
RIESENHUBER Klaus
○科目サブタイトル
自己を通して存在の意味を問う
○講義概要
前期の存在論的な基礎づけを踏まえた上で、人間の存在構造を探る。身体性と主体性、経験と認識、自己意識と自由、意志と良心を解明して、さらに超越と他者関係、共同存在と言語性まで視野を広げることを通して人生の意義を問う。近代哲学と現代の人間観を背景にして問題を分析し展開させながら、個人個人の哲学的理解を育てることを目的とする。哲学入門Ⅰ・Ⅱでひとつの全体を成しているが、別々に受講することも可能である。
○評価方法
出席状況(30%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(60%)
出席は最低3分の2以上であること。
○参考書
クラウス・リーゼンフーバー『西洋古代・中世哲学史』平凡社ライブラリー・2000年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1哲学的問いの人間論的転換
2身体を通しての自己への問い
3人間存在の経験論的特徴
4主体としての人間:自己意識と普遍的開き
5存在の呼びかけと人間の人格性
6意義体験と存在肯定
7意志と自由の根源的目的性
8人生の意義の諸段階I:自律と倫理
9人生の意義の諸段階Ⅱ:共同性と超越関係
10我―汝関係と社会の成立根拠
11語りの諸次元:言語論的人間観
12人間の時間性と歴史性

  

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