2006年度上智大学シラバス

2006/02/14更新
◆環境法の現代的課題 - (後)
坂口 洋一,村瀬 信也,町野  朔  
○講義概要
この講義は、自然保護法、国際環境法、環境刑法の3分野を取り上げて、現在、解決が求められている重要な課題を検討する。人類は、環境の危機に直面して、数多くの国内環境法、国際環境条約を制定してきた。今後も、環境法知識の重要性は高まり続けると考えられる。授業では、3分野の重要課題を取り上げて、政策、判例、比較研究の理解を深める。
 自然保護法では、種の保存法、自然公園法、湿地、外来生物法、自然再生法、土壌汚染対策法など重要問題と事例を取り扱う(坂口)。
 国際環境法では、国境を越えて、あるいは全地球規模で、生起する環境問題について、何故に「国家間の合意」と「国家間の紛争処理」が要請されるかを明らかにし、これを具体的な国際判例などを素材として検討する(村瀬)。
環境刑法では、現行法上、どのような環境要素が刑罰威嚇によって保護されているか、行政の環境保護活動との連携はどうなっているか、そして、現行法に問題はないかを、批判的に検討する(町野)。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(20%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
○テキスト
第1回目の3担当者共同授業のときに指示する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
13担当者共同授業(10/2)
2種の保存法、鳥獣保護狩猟法(10/16)
3自然公園法、森林法、自然環境保全法(10/23)
4土壌汚染対策法(10/30)
5外来生物法、自然再生法(11/6)
6国際環境法における責任原則(11/13)
7国際責任原則の多様化(11/20)
8国際環境レジームにおける義務の履行(11/27)
9環境と貿易(12/4)
10環境刑法における犯罪と刑罰(12/11)
11環境刑法の行政従属(12/18)
124大公害事件、公害犯罪処罰法、環境刑法(1/15)
13国際環境刑法(1/22)

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター