2006年度上智大学シラバス

2006/02/13更新
◆国際法の現代的課題 - (後)
江藤 淳一
○科目サブタイトル
国際法における個人の地位
○講義概要
この講義では、現代の国際法が私人・企業の活動にますます直接的な介入を強めていることに注目し、それに伴い生じている国際法と国内法の相互作用の実態を明らかにし、国際的視野に立った紛争解決や問題処理のあり方を考える。具体的には、下記の授業計画のとおり、いくつかの関連する分野をとりあげ、事前に指定した国内外の立法・判例等の資料を中心に、質疑応答や意見交換を行うことを通じて講義を進める。国際法の法源、国際法と国内法との関係、国家管轄権の基本構造、国家責任の法理等に関する基本的知識をもつ学生を対象とする。
○評価方法
授業参画(20%)、後期学期末試験(授業期間中)(80%)
○テキスト
資料を掲載した教材を配布する。
○参考書
山本草二『国際法・新版(第三版がでる可能性あり)』(有斐閣、1993年)
山本草二・古川照美・松井芳郎『国際法判例百選』(有斐閣、2001年)
『条約集(有斐閣、三省堂、東信堂のいずれでもよい)』
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1国際法における個人の法的地位
2外国人の法的地位・出入国管理
3外国人の法的地位・権利保障
4外国人の法的地位・難民の保護
5人権の国際的保障・人権条約の解釈適用
6人権の国際的保障・国際的履行確保
7人権の国際的保障・国内適用
8犯罪への国際的取り組み・犯罪人引渡し
9犯罪への国際的取り組み・国家管轄権の設定
10犯罪への国際的取り組み・国際刑事裁判
11経済活動の国際的規制・通商の自由化
12経済活動の国際的規制・投資の保護
13経済活動の国際的規制・公正競争の確保
14まとめ

  

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