2006年度上智大学シラバス

2006/03/01更新
◆法曹倫理 - (前)
更田 義彦,岩瀬 徹,猪俣尚人  
○講義概要
司法制度の担い手としての裁判官・検察官・弁護士が共同の使命を自覚し、ともに身につけ遵守すべき職業上の規範、並びに法曹3者がそれぞれ固有に負う責務と職業上の規範に関する講義。
法曹と倫理的自律性、倫理規範の伝統と変容、弁護士会と懲戒権、周辺の法律職とのかかわり、日本の法曹の将来像を見据えた法曹倫理を考察する。
○評価方法
ディスカッションによる寄与、レポート、期末試験を総合して、評価を決定する。
○テキスト
独自に準備した教材を用いる。
○参考書
小島武司=田中成明=伊藤眞=加藤新太郎編『法曹倫理』(有斐閣)
塚原英治=宮川光治=宮澤節生編『プロブレムブック法曹の倫理と責任(上)(下)』(現代人文社)
加藤新太郎編『ゼミナール裁判官論』(第一法規)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1法、文化、社会、法曹。法律家の役割と使命
2弁護士の権限、弁護士制度とその存立基盤
3依頼者と弁護士:秘密保持義務、利益相反行為など
4依頼者との関係、相手方との関係、弁護士間の関係、司法機関との関係
その1 民事裁判をめぐって
5その2 刑事事件をめぐって
6その3 裁判外の活動をめぐって
7弁護士の責任と弁護士会の懲戒権
8日本の裁判官制度-任用制度と独立性
9裁判官の職務と倫理
10検察官の職務と倫理
11検察官の役割・責務-客観義務

  

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