1 | 授業計画・獲得目標等の周知及び民事訴訟の目的・構造等 本講義のイントロダクションをかねて、本講義における獲得目標、授業の進め方を周知し、民事訴訟の目的・構造、民事訴訟手続の流れ、裁判外紛争処理制度などについて概説する。 |
2 | 裁判所 民事裁判権(対人的制約(外国主権免除含む)及び対物的制約)、審判権の限界(法律上の争訟の意義、部分社会の法理と司法権など)、管轄(管轄一般、国際裁判管轄、合意管轄の効力、併合請求の裁判籍など)、移送などを中心に講義・討論する。 |
3 | 当事者の意義・確定 当事者の意義(民事訴訟における当事者の地位、当事者権、手続保障と判決効の相関関係)、当事者の確定などを中心に講義・討論する。 |
4 | 当事者能力・当事者適格 当事者能力、権利能力なき社団と当事者能力、民法上の組合と当事者能力、当事者適格、法定訴訟担当と任意的訴訟担当、現代型訴訟における当事者適格、当事者能力と当事者適格の交錯などを中心に講義・討論する。 |
5 | 訴訟物 訴訟物理論が果たしてきた役割・機能、新旧訴訟物理論及び現在の訴訟物理論の状況などを中心に講義・討論する。 |
6 | 訴えの利益 訴えの利益とその機能、訴えの利益の本質、各訴訟類型における訴えの利益(給付の訴えの利益、確認の訴えの利益、形成の訴えの利益)などを中心に講義・討論する。 |
7 | 訴えの提起 訴状・答弁書・準備書面等の記載事項、訴え提起の効果、処分権主義、申立事項と判決事項、一部請求(定義、一部請求と過失相殺)、二重起訴禁止(意義と判断基準)などを中心に講義・討論する。 |
8 | 争点及び証拠の整理 争点及び証拠の整理の意義と重要性、準備的口頭弁論、弁論準備手続、書面による準備手続などを中心に講義・検討する。 |
9 | 弁論主義 弁論主義と職権探知主義、弁論主義の内容(主張責任・証明責任との関係)、弁論主義の根拠、弁論主義の妥当領域(要件事実と主要事実、間接事実、補助事実、事情)、弁論主義と処分権主義の関係、自白の拘束力、釈明権と釈明義務などを中心に講義・討論する。 |
10 | 不熱心訴訟追行と口頭弁論の諸原則 一方当事者欠席の場合の処置、双方当事者欠席の場合の処置(訴えの取下げ擬制、審理の現状に基づく判決)、口頭弁論の諸原則(口頭主義、公開主義、直接主義、継続審理主義)、口頭弁論の形骸化と改善などを中心に講義・討論する。 |
11 | 当事者の訴訟行為 訴訟行為の意義、訴訟行為への意思表示・表見代理に関する私法規定の適用、私法上の形成権行使と訴えの取下げなどを中心に講義・討論する。 |
12 | 文書提出義務 文書提出義務とその例外、文書提出命令の流れ、文書特定手続、公務秘密文書の取扱い、文書提出義務の存否の判断(イン・カメラ手続)、提出命令不遵守などにつき講義・討論する。 |
13 | 証明責任の分配 証明責任の意義と作用、客観的証明責任と主観的証明責任、証明責任の分配、間接反証、証明責任軽減策(証明責任の転換、法律上の推定、表見証明、証明妨害)などにつき講義・討論する。 |
14 | 総合演習 |
15 | 定期試験 |