2006年度上智大学シラバス

2006/02/22更新
◆環境リスクマネージメントⅠ - (後)
中杉 修身
○講義概要
化学物質リスク管理は環境対策の重要な柱の1つであるが、化学物質汚染が持つ多様な特徴に対応するには、多様な手段を組み合わせて管理することが必要となっている。ここでは、化学物質の流れに沿って規制と自主管理を組み合わせた化学物質リスク管理の現状と課題について考察する。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(20%)、レポート(70%)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1前期の「化学物質と環境」の講義で詳しく見た化学物質汚染の特徴と現状について概観する。
2化学物質リスク管理の基本的な要件について考察するとともに、化学物質の流れに沿って多様な手法を組み合わせて行うリスク管理の体系について見ていく。
3規制と自主管理を組み合わせて行われる、製造・使用や排出抑制等による化学物質汚染の未然防止策について、わが国を中心として国際的な動きと対比させながら見ていく。
4土壌、地下水や底質などに残留する化学物質のリスク管理方法について、現行の仕組みについて見るとともに、その課題について考察する。
5化学物質リスク管理の重要な柱である化学物質モニタリングの現状について概観するとともに、その課題について考察する。また、測定結果が持つ意味とその解釈について考察する。
6化学物質リスクを抑制するための技術の現状と動向について、排出抑制と発生抑制に分けて概観する。
7化学物質リスクに対する安全と安心のギャップについて考察するとともに、それを解説する手段とされるリスクコミュニケーションについても考える。

  

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