2006年度上智大学シラバス
2006/02/24更新
○講義概要 |
本講義では地球環境を考える上で基本となる現在の地球気候の基本構造とその揺らぎの仕組みをできるだけ平易に解説する。まず、ユニークな水惑星<地球>の気候を構成する大気・海洋の大循環の平均描像とその季節変動を地球観測データに基づいて詳しく解説し、そのからくりを基本的な物理法則に還元して理解する。ついで、季節に揺らぎを与えることで世界各地に異常気象をもたらす太平洋のエルニーニョ/ラニーニャ現象やインド洋のダイポールモード現象などの気候変動要素現象について、その発生、発達、減衰メカニズムやそれらが遠隔地に及ぼす影響、地球温暖化がこうした要素現象の発生頻度や強度に与える影響について解説する。講義のなかでは、気候研究の歴史、気候と社会の関係などについても言及したい。
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○評価方法 |
出席状況(60%)、授業参画(10%)、レポート(30%)
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○ホームページURL |
出席者に講義概要ハードコピーを配布
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○授業計画 |
1 | 1.ユニークな水惑星地球 2.地球気候システムの熱収支 3.地球気候システムの水収支 4.5.大気大循環の構造I、II 6.7.海洋表層大循環の構造I、II 8.海洋湧昇と海洋生態系 9.エルニーニョ/ラニーニャ/ダイポールモード/北極振動現象 10.海洋深層大循環と長期気候変動 11.地球温暖化と気候変動 |
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