2006年度上智大学シラバス

2006/03/04更新
◆農業と環境 - (後)
森田 茂紀
○科目サブタイトル
持続的農業と環境
○講義概要
農業関係の講義が少ないことを考慮して、農学入門となるような内容にしたいと考えている。食糧生産の基礎となる作物栽培の歴史や現状を踏まえて、作物と環境と栽培技術の相互作用によって規定されていることを解説したうえで、作物の遺伝的な改良と栽培技術の改善によって、低投入持続的農業・環境調和型農業を目指す試みについて紹介する。また、研究施設の見学やNPO活動家の話題提供のほか、自分の研究内容、参加しているプロジェクト、マスコミに取り上げられた農業と環境に関する最近のトピックなどを織り交ぜていく予定である。
○評価方法
出席状況(15%)、後期学期末試験(授業期間中)(50%)、小テスト等(35%)
○テキスト
テキストとして以下のものを使用するほか、必要に応じて資料を配布する。
森田茂紀・大門弘幸・阿部 淳(編著)『栽培学-環境と持続的農業-』 朝倉書店・2006年
○参考書
非常に多くの参考書があるので、適宜、授業中に紹介していく。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ガイダンス(自己紹介と研究内容の概要、教科書と参考書、授業の進め方と評価方法に関する説明)のほか、食糧生産と栽培学(教科書第1章)について解説して全体の導入とする。
2作物の起源と農耕文化(教科書第2章)および作物の遺伝的改良(教科書第3章)について解説する。
3関連施設(東京大学大学院農学生命科学研究科附属農場)を見学しながら農業と環境に関する研究の動向について解説する(予定)。
4耕地生態系(教科書第4章)、作物栽培と栽培管理(教科書第5章)および就労と生育診断(教科書第6章)について解説する。
5栽培様式と作付様式(教科書第7章)および世界農業システム(教科書第8章)について解説する。
6環境問題と作物栽培(教科書第9章の前半)について解説する。
7環境問題と作物栽培(教科書第9章の後半)について解説する。
8低投入持続的農業・環境調和型農業(教科書第10章前半)について解説する。
9低投入持続的農業・環境調和型農業(教科書第10章後半)について解説する。
10NPO活動家に話題提供をしてもらい、議論する(予定)。
11農業と環境に関する現在と将来について考える(教科書第11章前半)。
12農業と環境に関する現在と将来について考える(教科書第11章後半)。

  

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