2006年度上智大学シラバス

2006/02/18更新
◆環境法Ⅱ - (後)
畠山 武道
○科目サブタイトル
環境法の重要問題
○講義概要
環境法の最近の重要問題をさらに詳しく検討する。講義全体は必ずしも体系的になされるわけではなく、受講者がすでに環境法Ⅰを履修し、または他大学・他学部等で環境法の基礎を学習したことが前提となる。環境法Ⅰを履修していない学生の参加も可能であるが、その場合は、基礎的知識の不足を、各自が補うこと。
○評価方法
レポート(40%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(60%)
○テキスト
事前に講義ノート、参考資料などを配付する。テキストは使用しないが、各自、参考書で知識を深めること。なお、法律の細かな仕組みを理解するために、環境六法の持参が望ましい。
○参考書
大塚直『環境法(第2版)』有斐閣、2006年
環境省『環境白書および循環型社会形成白書(平成17年版)』ぎょうせい、2006年
淡路剛久ほか編『ベーシック環境六法(平成18年版)』第一法規、2006年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1(10月5日)環境権論争、実定法上の環境権規定
2(10月12日)未然防止原則、予防原則(意義と沿革)
3(10月19日)環境保全のための法的手段(規制的手法の限界をめぐって)
4(10月26日)道路公害の現状と対策、道路公害訴訟
5(11月9日)飼料・農薬の使用と水質汚濁・土壌汚染対策
6(11月16日)有害化学物質とリスクの管理、PRTR、化審法
7(11月30日)アスベスト問題と被害者救済、(付)ダイオキシン対策
8(12月7日)産業廃棄物規制と排出事業者責任、不法投棄対策
9(12月14日)リサイクル法と拡大生産者責任、廃棄物の海外輸出
10(12月21日)公害健康被害者救済と水俣病
11(1月9日)環境影響評価法、戦略的環境評価
12(1月11日)民事訴訟(日照・眺望・景観訴訟、差止訴訟)
13(1月18日)行政訴訟(原告適格、裁量審査)

  

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