2006年度上智大学シラバス

2006/02/21更新
◆有機化学特論Ⅳ(天然有機化合物) - (前)
横山 保夫
○講義概要
現在、自然の中には無数の有機化合物(天然物)が存在し、いくつかの化合物は医薬等に利用すると驚くべき活性を発現することが知られている。これらの化合物はその構造が複雑であることが多く、それを人間の手で化学反応を積み重ねて合成することは、人間が自然に挑戦するという意味合いから非常に面白い。また、前述のように医薬の観点から有用な化合物は自然より抽出するにはあまりにその量が少なすぎるものが多く、効率の良い化学合成を達成し、目的の化合物を大量に得ることは人類の明るい未来に大きく貢献する。本講義では現在、および過去の優れた天然物合成の文献を詳細に紹介することによって、その戦略の美しさ、技術のすばらしさ、および理論の精密さを知ることを第一目標とする。
○評価方法
出席状況(50%)、授業参画(50%)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1本講義では、全受講者の理解度によってその進度を調節していく予定である。受講者は各人の目標を設定しそれを題材に講義を進めていく。

  

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