2006年度上智大学シラバス

2006/02/21更新
◆国際開発協力研究:ラテンアメリカ - (前)
小池 洋一
○講義概要
ラテンアメリカでは反市場主義、反グローバリズムを唱える左派政権が次々に誕生している。背景には、急進的な新自由主義改革が、経済成長、経済安定化の一方で、金融危機、失業、貧困と所得分配の悪化、環境破壊などを引き起こしたことがある。こうした状況を踏まえ、経済成長と社会的公正を実現するため、国家の役割を再考し、開発の制度として社会の役割を重視する新しい開発モデルが模索されている。そうした試みは、他の開発途上地域、さらには新自由主義改革に着手した日本を含めて、先進国にとっても重要な意義をももっている。講義では、豊かで公正で持続的な社会を求めるラテンアメリカの開発政策を議論する。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(30%)、レポート(60%)
○テキスト
テキストとして暫定的に下記を挙げるが、受講生の研究課題を聞き、より適切なテキストを選択する。
西島章次・細野昭雄編『ラテンアメリカ経済論』 ミネルヴァ書房、2004年
○必要な外国語
なし
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1学生の関心を聞いて具体的な授業計画を決定する

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター