2006年度上智大学シラバス

2006/02/28更新
◆比較法社会学研究 - (通)
川口 和子
○講義概要
「社会でどのような条件の下にどのようなほうが形成され、形成された法がどのようにしてその社会を制御するか」を考察するのが法社会学である。その現実の姿は、国際社会と国内社会とで異なり、また国内社会の間でも国によって異なる現れ方をする。また同じ社会でも時代によって異なる。それを「法と社会の一般理論」を枠組として考察し、現在の国際関係の動態を把握したい。今年度は、国際関係における戦争(個別的安全保障)、集団安全保障、自存権と自衛権がどのようにとらえられてきか、どのような機関のどのような行動によって実施されているかをとりあげる。同時にこのような平和秩序維持の構造のもとで崩壊する国家、民族や集団の平和、あるいは人権侵害の問題と国際社会の対応について考える。
○評価方法
出席状況(40%)、レポート(60%)
○テキスト
最初の授業時に、参加者の関心に応じて決める。以下は、背景となる考え方についてのテキストである。
廣瀬和子『『紛争と法―システム分析による国際法社会学の試み』』 勁草書房、1970年
廣瀬和子『『国際法社会学の理論―複雑システムとしての国際関係―』』 東京大学出版会、1998年
○参考書
最初の授業時、及び参加者の関心に応じて提示する。以下は、背景となる一つの考え方にについての参考書である。
武者小路公秀『『人間安全保障論序説:グローバル・ファシズムに抗して』』国際書院、2003年
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ガイダンスとして「国家安全保障の2つの起源と人間の安全保障」について講義。参加者の各自の自己紹介と、研究したいと思っているテーマの提示。

  

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