2006年度上智大学シラバス

2005/12/21更新
◆中間言語語用論 - (前)
清水 崇文
○講義概要
中間言語語用論とは、「非母語話者の第二言語の語用知識の使用と習得の研究」を言う。近年、応用言語学の中でも脚光を浴びている分野の一つである。本講座では、海外国内を問わず、この分野の代表的な論文を数多く読むことで、中間言語語用論研究のこれまでの発展を概観し、その成果と今後の課題を整理する。また、これらの研究で得られた知見を英語教育、日本語教育などに応用する術を学生とともに考えていく予定である。
○評価方法
リアクションペーパー(30%)
出席・クラス参加(予習を含む) 20%
クラス発表(本のチャプターや論文の要約) 50%
*リアクションペーパーは3回
○テキスト
なし。コース・パケットを言研(図書館5階)に置いておくので、各自コピーすること。
○参考書
(1) Kasper, G. & Blum-Kulka, S. (1993). Interlanguage pragmatics. New York: Oxford University Press.
(2) Rose, K. R. & Kasper, G. (2001). Pragmatics in language teaching. Cambridge: Cambridge University Press.    
(3) Kasper, G. & Rose, K. R. (2002). Pragmatic development in a second language. Malden, MA: Blackwell.
*その他の関連文献については、随時紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1「オリエンテーション(中間言語語用論とは)」
2「初期の中間言語語用論研究(1)」
3「初期の中間言語語用論研究(2)」
4「語用論的転移、語用言語学的誤り、社会語用論的誤り」
5「語用論的転移と言語能力」
6「トランスファラビリティー」
7「データ収集方法」
8「国内の中間言語語用論研究(1)」
9「国内の中間言語語用論研究(2)」
10「語用能力の発達」
11「語用的指導の効果(1)」
12「語用的指導の効果(2)」

  

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