2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆国際教育学特殊講義Ⅰ - (前)
浜野 隆
○科目サブタイトル
国際教育開発・協力の理論と構造
○講義概要
教育開発とは、主に発展途上国において社会的・経済的発展のために教育を量的に拡大させたり、質的に改善させたりすることです。国際教育協力とは、そのような教育開発に対する国際協力を指します。この授業では、国際教育開発・国際教育協力の理論・現実・構造、国際機関の役割、発展途上国における教育の現状と課題(就学前教育、初等教育、中等教育、高等教育、職業教育、識字・ノンフォーマル教育、教育行財政、教員養成・教師教育など)、EFA(万人のための教育)、人間の安全保障、国際理解教育、日本の教育経験等について学んでいきます。基本的には講義形式で行う予定ですが、受講者の人数や要望に応じて演習の要素も取り入れていきます。
○評価方法
出席状況(70%)、レポート(30%)
○テキスト
特にテキストは指定はしない。授業中に資料を配布する。
配布した資料は毎回持参すること。
○参考書
浜野 隆『国際協力論入門―地域と世界の共生』角川書店
黒田一雄・横関祐見子(編)『国際教育開発論』有斐閣
米村明夫(編)『世界の教育開発』明石書店
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1導入、基本用語・概念の説明
2発展途上国における教育の現状
3国際協力はなぜ必要か
南北問題の歴史と理論
4国際協力・教育・経済発展と貧困削減
教育と経済発展の関係-その理論と実証
5初等教育の普遍化とユネスコ
「万人のための教育(Education for All)」運動の展開
6「万人のための教育(Education for All)」の現状分析
UNESCO Global Monitoring Report 2002-2006レビュー
7国際機関の役割
世界銀行・ユネスコ・ユニセフを中心に
8日本のODAの仕組みと特質
日本の国際教育協力への取り組み(1)
9日本の国際教育協力への取り組み(2)
人間の安全保障と平和構築、国際理解教育
10国際的に共通の教育課題(1)教育の地方分権と義務教育費負担
11国際的に共通の教育課題(2)教育における平等の達成-女子教育を中心に
12国際的に共通な教育課題(3)教育の質的向上と複雑に絡み合う諸要因
13日本の教育経験―その特質
日本の教育経験―国際協力に活かすことは可能か?

  

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