2006年度上智大学シラバス

2006/02/26更新
◆外国教育史講義 - (前)
髙祖 敏明
○科目サブタイトル
多文化社会イギリスにおける宗教教育の位置と役割
○講義概要
世俗化と価値の多様化が進行する今日の世界にあって、宗教教育はどのような位置と役割も持つのか。民主主義社会を支える市民性の育成に貢献する宗教教育とはどのようなものか。本講義ではイギリスを事例に取るテキストを読み進めながら、これらの問題を考察したい。受講者による発表と討議も織り込む予定。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(20%)、レポート(60%)
授業への出席と参画状況をベースに、学期末にレポートを課す。
○テキスト
柴沼 晶子/新井 浅浩 編著『現代英国の宗教教育と人格教育(PSE)』 東信堂,2001年
R.オルドリッチ [松塚/安原 監訳]『イギリスの教育 歴史との対話』 玉川大学出版部,2001年
○参考書
江原 武一 編著『世界の公教育と宗教』東信堂,2003年
ダイアナ・L.エック [池田 智 訳]『宗教に分裂するアメリカ キリスト教国家から多宗教共生国家へ』明石書店,2005年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ガイダンス:本講義の課題と方法
2問題提起:学校教育は宗教をどう扱っているか
3英国の宗教教育:1988年教育改革法にいたるまでの宗教教育(第1章)
4英国の宗教教育:1988年教育改革法後の宗教教育(第2章)
5英国の宗教教育:モデル・シラバスの公示とその後の宗教教育(第3章)
6英国のエスニック・マイノリティ(第2部第1章)
7英国のマイノリティと宗教教育(第2部第2章)
8英国におけるイスラム教徒の教育(第2部第3章)
9英国の人格教育の確立と特質(第3部第1章)
101988年教育改革後のカリキュラム政策と人格教育の展開(第3部第2章)
11英国の人格教育の実践的特質(第3部第3章)
12「共通の価値」の設定から「市民性の教育」へ(終章)
13まとめ:宗教教育による市民性育成の可能性と必要性

  

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