2006年度上智大学シラバス

2006/02/23更新
◆ポエティック研究Ⅰ - (前)
赤羽 研三
○講義概要
言語学の観点から小説における発話行為がどのようなものかを考察する。その手がかりとして、文法的に許容されないはずの単純過去形と「今」、「今日」という副詞の共存する発話が小説中に数多く見られることに注目した、M.VuillaumeのGrammaire temporelle des recitsを読む。時制等の言語のしるしの考察を通して、発話行為の主体とは何か、読者との関係はどうなっているのか、フィクションにおける時間とは何かを考えたい。分担して調べてきてもらい、前期で全体を読み終える。
○評価方法
出席、授業参加、レポート等によって総合的に評価する
○テキスト
テクストは授業の際にコピーして配布する。
M. Vuillaume "Grammaire temporelle des recits" Minuit, 1991.
○参考書
授業時に指示する
○必要な外国語
フランス語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1概要説明
2テクストの輪読と発表


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