2006年度上智大学シラバス

2006/02/23更新
◆西洋史特講(古代ローマ史) - (前)
島田 誠
○科目サブタイトル
ローマ帝政成立期の政治と社会
○講義概要
古代ローマにおける帝政成立を取り上げ、共和政から事実上の君主政である独裁体制へと変容した過程を再検討する。前44年のカエサル暗殺後のオクターウィアーヌス(アウグストゥス)の政治への登場から始め、第2代皇帝ティベリウスの治世における主な事件とそこでの皇帝近親の女性たちの活躍を述べ、第3代皇帝ガーイウスの短期間の支配を挟み、第4代皇帝クラウディウスに治世における皇帝一族の解放奴隷の活動などに注目して検討する。そして、最後にネロー帝時代における皇帝ネローとその母アグリッピーナとの関係の歴史的意義を検討し、この時代のローマ帝政の特色を論じる。
○評価方法
出席状況(30%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1講義の概要と進め方の紹介
2アウグストゥス政権の成立とその性格1(独裁官カエサルの暗殺から第2回三頭政治まで)
3アウグストゥス政権の成立とその性格2(アクティウムの海戦から前27・23年体制まで)
4アウグストゥス政権の成立とその性格3(アウグストゥスの後継者決定)
5ティベリウス政権とドムス・アウグスタ1(ティベリウスの権力継承)
6ティベリウス政権とドムス・アウグスタ2(皇帝と母リーウィアの関係について)
7ティベリウス政権とドムス・アウグスタ3(セイヤーヌスと小アグリッピーナ)
8ガーイウス政権の成立と崩壊
9クラウディウス・ネロー政権の性格1(クラウディウスの出自と権力獲得)
10クラウディウス・ネロー政権の性格2(皇帝と女性たち)
11クラウディウス・ネロー政権の性格3(皇帝と解放奴隷・奴隷たち)
12ネロー政権の崩壊と新体制
13講義のまとめ

  

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