ヨーロッパラテン中世の盛期から後期への境目に立つマイスター・エックハルト(Meister Eckhart von Hochheim 1260年頃~1327/28年)の『パリ討論集』(Quaestiones Parisienses,in:Meister Eckhart, Die deutschen und lateinischen Werke, Abt.Ⅱ:Die lateinischen Werke,hrsg von josef Koch u.s.w., Stuttgart 1936ff,Bd.V ,S.27 - 83)第一討論:「神において存在と知性認識は同一であるか」(1302/03)及び意志に対する知性の優位を論じる第三討論からはじめて、エックハルトの形而上学上の根本動向を研究する。ドイツ神秘主義の源流の思想基盤を、特にトマス・アクィナスとの対比において問題化したい。
○評価方法
出席状況(15%)、授業参画(15%)、レポート(70%)
○テキスト
エックハルトが神学正教授(Magister)として第一回パリ滞在期(1302 /03)に行われた「前期パリ討論」(上記の第一、第三討論を含む)と第二回パリ滞在時代(1312~14)に由来するものから成る。授業で扱うテキストには、邦訳もある。 Meister Eckhart『Quaestiones Parisienses, in:Meister Eckhart,Die deutschen und lateinischen Werke,Abteilung Ⅱ:Die lateinischen Werke, hrsg. von Jesef Koch u.s.w., Stuttugart 1936 ff, Band Ⅴ』
○参考書
上田 閑照『エックハルト ― 異端と正統の間で ―』講談社学術文庫
○必要な外国語
ラテン語の基礎知識があればよいが、邦訳もある
○他学部・他学科生の受講
可
○授業計画
1
導入:エックハルト研究の現況
2
テキストの読解と討論(1)
3
テキストの読解と討論(2)
4
テキストの読解と討論(3)
5
テキストの読解と討論(4)
6
テキストの読解と討論(5)
7
テキストの読解と討論(6)
8
テキストの読解と討論(7)
9
テキストの読解と討論(8)
10
テキストの読解と討論(9)
11
テキストの読解と討論(10)
12
テキストの読解と討論(11)
13
総括:エックハルトの『パリ討論集』からの思想的発展とその後の 影響活動史
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By:上智大学 学事センター