2006年度上智大学シラバス

2006/02/23更新
◆基礎神学Ⅰ - (前)
岩島 忠彦
○科目サブタイトル
神と宗教
○講義概要
基礎神学は、神学およびキリスト教信仰の基礎を問う科目である。本講では、人間にとっての神・宗教の意義を問う。基礎神学の歴史、人間の宗教生、キリスト教の絶対性、諸宗教の神学、神概念、無神論、時代による神へのアプローチの相違、現代における神経験と行った諸点を、思想史・神学史のテキストに触れながら吟味する。キリスト教信仰の人間経験との接点を求める
○評価方法
出席状況(30%)、レポート(70%)
講義数の少なくとも三分の二の出席を単位取得の前提条件とする
○テキスト
テキストは特にない。詳細なプリントを配布する。参考文献はその中で紹介する
○必要な外国語
なし
○他学部・他学科生の受講
可 (たんなる宗教論ではなく、キリスト教信仰の根本的理解に関心のある場合に限る)
○授業計画
1護教論としての基礎神学
2教義憲章『デイ・フィリウス』と内在論的護教論
3キリスト教の絶対性問題:E・トレルチを中心に
4「宗教」とは何か:K・バルトを中心に
5諸宗教の神学:その発展と展開
6神概念について:西欧と日本の違い
7無神論の系譜:唯物主義・経験論・実存主義
8無神論の神学的理解
9神へのアプローチ:アンセルムス・トマス・デカルトを中心に
10現代における神経験の場Ⅰ:K・ラーナーの超越論的神学
11現代における神経験の場Ⅱ:共鳴経験と不条理経験(G・タイセン)
12現代における実践的護教論と仕手の基礎神学:J・B・メッツを中心に

  

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