2005年度上智大学シラバス

◆演習(経済と組織) - (通)
渡辺深
○講義概要
本演習では、経済と組織に関する社会学的アプロ-チを学ぶ。前期は、『経済社会学のすすめ』を講読し、経済社会学と組織社会学の基本的視点を身につける。組織、市場、経済生活に関する社会学モデルを学習し、文化やネットワ-クなどの社会構造が製造、流通、消費などの経済行為や様々な組織行動にどんな影響を与えるのかを理解する。後期は、キャリア、消費、ジェンダ-、エスニシティ、企業間関係など、各自が関心のある具体的で身近な経済現象や組織について研究テ-マを設定し研究発表を行う。
○評価方法
出席状況(25%)、授業参画(25%)、レポート(50%)
○テキスト
渡辺 深『経済社会学のすすめ』 八千代出版、2002年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1本演習のオリエンテ-ション
2Ⅰ.経済社会学とは何か:経済社会学の視点、
            経済学と経済社会学はどこが違うのか
3Ⅰ.経済社会学とは何か:社会と経済の関係
            ポランニ-の「埋め込み」概念
            「埋め込み」アプロ-チの展開
4Ⅱ.文化と経済:プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
        ウェ-バ-の理論
5Ⅱ.文化と経済:文化的埋め込み
        文化のレベル
6Ⅱ.文化と経済:産業と文化
        文化と生命保険業
        文化と金融市場
7Ⅲ.ネットワ-クと経済:ネットワ-クとは何か
            ネットワ-クの基礎概念
            ネットワ-クの構造特性
8Ⅲ.ネットワ-クと経済:職業キャリアとネットワ-ク
            労働市場のジョブマッチング
9Ⅲ.ネットワ-クと経済:社会資本、企業家、組織間関係
            カップリング、デカップリング
10Ⅲ.ネットワ-クと経済:産業とネットワ-ク
            文化産業の構造
            電力産業の発達史
11以降は、演習受講生による研究発表

  

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