2005年度上智大学シラバス

◆ナショナリズムの社会学 - (前)
吉野耕作
○講義概要
現代社会において、ナショナリズムは、その意味が再確認されると同時に、新たな展開が見られる。講義では、まず、ナショナリズムとは何かという問いを様々な角度から検討したい。その上で、ナショナリズムが活性化した背景およびその新たな方向性を探る。特に、グローバル化が進む現代社会におけるナショナリズムの問題をいくつかの事例を通して考えたい。その際、ナショナリズムが生まれる「場」を日常世界の中に発見し、その本質を探りたい。(授業計画等は、学生諸君の反応・理解度を見ながら、柔軟性を持たせて進めたい。)
○評価方法
リアクションペーパー(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(80%)
○テキスト
吉野耕作『文化ナショナリズムの社会学-現代日本のアイデンティティの行方』 名古屋大学出版会,1997年
○参考書
大澤真幸編『ナショナリズム論の名著50』平凡社,2002年.
その他の参考文献は開講時に指示する。
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション
2基本的諸概念をめぐる入門的議論
3エスニックな現象、ナショナルな現象の捉え方
4ネーションの想像と創造
5ネーションと歴史
6国旗、国歌などのナショナル・シンボルの社会学的理解
7ナショナリズムの種類
8多民族社会とナショナリズム
9日本人論という現象
10異文化理解と文化ナショナリズム
11消費社会のナショナリズム
12総括的なディスカッション
13学期末試験

  

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