2005年度上智大学シラバス

◆化学史 - (後)
梶 雅範
○講義概要
古代から現代まで化学の歴史を,とくに17世紀以降20世紀までの欧米を中心に講じる。そのさいに理論や学説の転換よりも,化学研究や化学技術と社会との関係の歴史的な変遷に注目する。日本の化学についても,若干触れる予定である。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(10%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(20%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
○参考書
木下是雄『レポートの組み立て方』筑摩書房,1994年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1近代科学成立と「化学」
2ラヴォワジエと18世紀の「化学革命」
3日本における近代化学のはじまり:宇田川榕菴と『舎密開宗』
4リービヒと有機化学のはじまり:科学者養成の制度化
5周期律の発見:原子量と化学元素
6ハーバーとドイツ:物理化学とアンモニア合成
7放射能の発見:「女性科学者」マリー・キュリー
8高分子化学の成立:企業内研究所の成立と発展
9核分裂の発見から原爆製造まで
10DNAの構造の発見:分子生物学の誕生
11環境と化学:チッソと水俣病
12国際政治と科学研究:フロン問題

  

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