2005年度上智大学シラバス

◆有機化学ⅡA - (前)
梶谷 正次
○講義概要
有機化学は電子の流れ、軌道の変化、生成、および解離を理解するとがぜん面白くなる。効率よく選択的に有機化合物を合成するためには、その反応機構の理解が必要である。本講義は、反応生成物や反応の選択性を予測可能とする分子軌道法の概念を用い、特に、ウッドワード・ホフマン則を中心として、軌道の変化の様子を頭で理解できるように演習を行いながら進めていく予定である。数式は出来るだけ使用せず図を使って平易に説明を行う。
○評価方法
出席状況(30%)、レポート(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(50%)
○参考書
必要に応じて、講義の時紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1本講義の概要説明
有機化学をどのように学んだらよいかの概説
前半は、基礎有機化学の復習とともに、下記の基本的な概念を解説する。
2○構造論ー化学結合、共鳴理論、量子化学・分子軌道法
○反応論ー化学反応式、有機電子論、反応機構、フロンティア軌道論など
3 分子の化学結合と分子軌道
4 共鳴理論
5 有機電子論
 反応機構
6後半は、有機電子論的考察では説明できない実験事実について、分子軌道を用いることによって明快に理論化できることを演習をまじえて学ぶ。
7 フロンティア軌道論
 ウッドワード・ホフマン則
 その他
8 演習1
9 演習2
10 演習3
11 演習4
12 小テスト、総括
13補講日

  

Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課