2005年度上智大学シラバス

◆固体物理Ⅰ - (後)
桑原 英樹
○講義概要
固体物理学は物質が持つ様々な性質(電気的、磁気的、光学的性質等)を明らかにしようとする学問であり、物質を構成する個々の原子や分子自身ではなく、これら粒子が巨視的な数集まることによって現れる現象を対象とする。
講義では量子力学の復習・周期律表から始め、結晶構造、回折現象、格子振動、金属電子論、バンド理論と進めてゆく。また、固体物理に関連した最新のトピックスも随時紹介する。
○評価方法
出席およびレポート、授業中に行う小テスト等で総合的に評価する。
○参考書
C. Kittel『固体物理学入門上・下』丸善
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1原子の電子構造
波動関数と軌道
2原子の周期配列
回折実験
3逆格子
フーリエ変換
結晶構造解析
4格子振動
アインシュタインの比熱式
5格子振動
デバイの比熱式
6フェルミ気体
フェルミ面
7電子比熱
スピン帯磁率
8バンド理論
ブロッホの定理
9バンド理論
クローニッヒ・ペニーモデル

  

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